クミコオオシマの日記帳

2ピースバンド暮葉のギターボーカル クミコオオシマがつらつらと書きます。日々のことやお知らせ、ちょっとしたまとめ、あとはラーメンの記録とか。ね。

私のガジュ麻呂

彼に会ったのは知人のひょんな一言からだった。「部屋に緑でも置いてみたら?少しは気分晴れるんじゃない?」植物ってそんなに癒されるのか…少々疑問に思ったが、悪くないかもと思いそのまま一緒に花屋へ観葉植物を見に行った。

何やら大きいものから手のひらサイズのものまで色々並んでいる。植物に関しての教養がほぼ無い私はやや戸惑いながら陳列を眺めていた。ふと、小さな白い鉢植えにちょこんと座っている彼が目に止まった。ーーガジュマルーー 知らない植物だ。一体何者なんだ、この可愛いフォルムの生き物は…。他の鉢植えも手に取ってはみたものの、ガジュマルと名乗る彼の事が頭から離れず私はその人参のようなシルエットの植物を購入し持ち帰った。

帰宅し、早速テーブルの上に置いてみる。無機質なモノトーンの部屋に思っていたよりよく馴染む。ふむ。良いではないか。枯れるその日までこいつを部屋に置いてやろうと思った。そしてこのガジュマルはおそらく男性だという勝手な判断から、私は彼をガジュ麻呂と名付けたのだった。

それから2年ほど経っただろうか。私は引っ越した。彼をトラックに直接積むのはいささか可愛そうな気がした為、引っ越しの前日に自転車のカゴに乗せて運んでやった。「おいガジュ麻呂、お前は一足先に引っ越しだ。私がチャリで連れてってやるからカゴの中で土をぶちまけないように気をつけろよ。」その時私はおそらく初めて、彼に愛情を持ってハッキリと話しかけた。それまでは気が向く時に適当に水をやったり剪定したりするだけだったのだが、いつの間にやら親しみを感じていたらしい。なんとなく、彼は応えてくれているようだった。

新居は未だ片付かない。新しい部屋に慣れない私はソワソワと過ごしている。そんな中、彼と目が合う時だけは自然と肩の力を抜く事ができる。だから私は片付けの合間合間に彼に話しかける。ありがとう、これからもよろしく。

 

私のガジュ麻呂です。

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