髪が抜ける病ではなく、髪を抜く病があるのをご存知だろうか。抜毛症(ばつもうしょう)というものだ。
記憶が正しければ発症は13歳頃、今もまだ克服できない。人により症状が様々なのは他の病気と変わらないが、私の場合は人目につかない場所で癖毛だけを選んで抜く。何のために抜くのか自分でもわからない。(主治医の見解では過緊張によるもの、とのこと) 調子の悪い日は一日中抜いている。幸い今のところ禿げたことはない。抜いた髪は罪悪感とひとまとめにしてゴミ箱に捨てる。
抜毛症、虚しいくらいに困っているのだが、基本的に人の前で抜くことは無いのでなかなか伝わらない。
「髪を自分でたくさん抜いちゃって困るんですよね〜」
「へ〜そうなんだ、まあ癖毛気になるしね〜」
みたいなレベルの問題ではないのだ。髪を抜いている間は両手が頭の上なので意味のある副産物はなにも得られない。つまり無駄な時間だ。平均して1日に2時間髪を抜いているとしよう。今22歳なので発症して10年としよう。
2時間×365日×10年=7,300時間
7,300÷24=304.1666666666667
今まで生きてきた時間の1年弱は、無駄に髪を抜いて過ごしている。もしその時間でギターの練習ができていたら、読書や勉強をしていたら、運動やストレッチをしていたら…。しかも1日2時間なんて反復練習にはもってこいの時間配分じゃないか。ただひたすら、残念に思う。治したい。
打開策未だ見つからず。
ブログにつらい気持ちを吐露したところで治るわけでもないのはいつものことなんだけど、ちょっと書いてみようと思って。クミコオオシマ家では髪を抜いています。以上。