よく思う。石造りの城に住みたい、と。一時期口癖のように言っていた。発言が落ち着いた今も定期的にこの欲望が心の中でむくむくと膨れ上がる。ちなみに、石造りというのは譲れないポイントだ。西洋のお城がいいなと思う。
ところがこれ、理由を問われてもパッと答えることができない。めちゃくちゃ城に住みたいのに、なぜ城に住みたいかわからない。
しょうがない。ここから先はいつもと同じ、自分とひたすら問答を進めていくだけだ。人に読んでもらうためのブログなのに自分と会話してばっかりだな。
城での生活をはっきり想像することはできない。寒そうだなあ…くらいか。具体的な暮らしの要望が無いのなら、印象やイメージで何か城に求めているものがあるんだろう。門、門番、庭を通って、重厚な扉、案内の者、執事、長い廊下、客を待たせる部屋、自分の寝室、外からは何もわからないこと。
どうやら私は城に住むことで外部と心的に距離を置きたいらしい。どうだろう、城に住みたいと思う時、私は疲れているのではないだろうか?疲労の根源から、外部の刺激から、城が私を守ってくれる。だから私は城に住みたくなってしまうのではないだろうか。
つまり、私の言う「石造りの城に住みたい」というのは「疲れたので少し引きこもりたい」とほぼ同義だ。ひとりで静かに休みたいという意味だ。何をどう間違えて突然城に住みたくなってしまうのかと思ったが、案外シンプルな理由だったのでスッキリ。真意を自分でも理解しないまま多くの人に「城に住みたい」と言ってしまったので、その点はちょっと反省している。城という建物を建てたり買ったりする話になるから(笑)
教訓、城に住みたくなったら疲れているから休みなさい。